「風景専門だけどコスプレ撮影ってどうなの?」
「ポートレートやってるけどコスプレって衣装とかウィッグとか面倒そうじゃない?」
「すぐ学級会やってない?」
傍から見ると独特な雰囲気のコスプレ界隈、ここだけ読むと悪い印象を持たれるかもしれませんが、
・全く違う誰かになれたり、誰かを作ったりできる
・(性別や体格など違っていても)一枚の作品が評価される
・SNS上だけのキャラクターになることも可能
そんな面はコスプレならではの魅力ではないかなと思っています。
文字で説明してもわかりづらいと思うので、今回はコスプレ文化を取りあげている漫画3(+1)作品を紹介させて頂きます。
コスプレが題材の漫画① コスプレ業界の闇?光? 『コンプレックス・エイジ』
コンプレックス・エイジ(Amazonリンク) 試し読みもありました。
お前コスプレ撮影させる気無いだろ!って言われてしまうかも知れません。
長らくコスプレされている方はこういう文化を生き抜いた猛者ですねというご紹介程度に。。。
魔法少女アニメをこよなく愛する26歳高身長のコスプレイヤーが主人公です。
タイトルの通りコンプレックスがたぁくさん出てきます。
・自分の見た目や年齢
・コスプレ趣味との付き合い方(自分の年齢や熱量の違いコスプレイヤーなど)
・コスプレに理解がある人ない人からの風当たり
・他者からの/他者への 嫉妬
・SNSのトラブル 等々
コンプレックスてんこ盛りの中で、もがいてあがいて落としどころを探るお話です。
今はオタク趣味が一般的になりつつあるので、オタクじゃない人とここまでハードな展開になることはなかなか無いとは思います。
しかしながらSNSを中心に根強く残ってしまっているかな~という印象です。
厳しい展開もありますが、偏見の目がある時代に堂々と自分の好きを貫いて下さった人がいらっしゃるからこそ、社会からの理解が得られているのかなぁ~と感謝の気持ちも得られつつ、コスプレに関係なく自分の趣味と向き合うきっかけにもなる、個人的には好きな作品です。
コスプレが題材の漫画② 陰キャに優しいギャルのコスプレ 『その着せ替え人形は恋をする』
その着せ替え人形は恋をする(Amazonリンク)試し読みもありました。
オタクギャルのコスプレをお手伝いするお話です。絵が非常に綺麗です。
・作品、キャラクターを愛するがゆえにそのキャラクターになりたいギャル
・ギャルを手伝うために自分も原作を好きになり、作品やキャラクターを理解した上で衣装に落とし込む主人公
二人がコスプレ撮影に挑戦するお話です。
コスプレする際に出る悩みを前向きに工夫しているように思えます。
・どこまで作品を再現できるか
・自分とキャラクターとのギャップをどう埋めるか
・デフォルメされたキャラクターをどう現実の衣装に反映させるか などなど
こういう工夫できるのか!!という興味深い発見が多いです。
SNSなどトラブルの種になる描写が少ないところ、好きです。
あくまで作品リスペクトを推している点も安心して読めますね。
今後も楽しくコスプレしていて欲しいな~と思うそんな作品です。
コスプレが題材の漫画③ 2.5次元の誘惑
2.5次元の誘惑(Amazonリンク)試し読みもありました。
正直挙げるか悩みました。
特に前半はコスプレのガワを被ったハーレム少年漫画では?という内容です。
誤解の無い様に申し上げると、ハーレム少年漫画としては凄く楽しませて頂いてます!
が、より良い撮影に繋がるか?コスプレをしてみたくなるのか?というと少し悩ましいところでした。
読み進めていくと、コンプレックス・エイジにも見られるような趣味との付き合い方であったり、各話の最終ページが他の漫画に比べ具体的だったり、コスプレ漫画としても楽しめる部分があるな~と思った次第です。
特に、
・プロコスプレイヤーは原作愛が必要かどうか議論
・コスプレROMの売買周辺のお話(レタッチやイベント前の納期、ジャケットなど)
については他の2作品には見られない視点ではあったので、興味深く読ませて頂きました。
正直なところ『より良い撮影に役立つか?』『コスプレしたくなるか?』と聞かれるとちょっと難しいかも知れませんが、ハーレム漫画ついでにコスプレ文化を知ろう!であれば物凄くお勧めできます!
ご興味があれば是非3作品とも手に取って見て下さい。
番外編 きっかけはコスプレ?『げんしけん』
げんしけん(Amazonリンク)試し読みもありました。
コスプレ漫画ではありません。
オタク漫画です。
前半はオタクと非オタクの混在するサークルの日常系作品
後半は進路やオタサー内の恋愛模様を描いた大人と学生の間のラブコメ
そんな作品です。
(あ~~~こういうイタイオタクいる~~~)って読む漫画です。
より良い撮影に役立ちません。
コスプレ要素はというと、サークルメンバー累計約15人のうち、コスプレイヤーは1人だけです。
オタク=コスプレでは無いので他のメンバーは誘われても断るのですが、物語の要所要所でコスプレするシーンがあります。
どのシーンも良いんですよね。何故か物語のターニングポイントに出てくるコスプレ。
作品愛が無い!そんな気持ちでコスプレをするな!と怒りを覚える方もいらっしゃるかもしれません。作中の面倒なオタクも言ってます。
逆に、コスプレがきっかけでその作品を好きになるかもしれませんし、それを見た/撮ったことがきっかけでカメラを始めるかもしれません。
イベントや友人をきっかけにコスプレ、カメラマンにチャレンジするのはアリかな!と思わせてくれる作品です!
(SNSなどを使って『作品』として発表するともちろん批判も覚悟すべきという前提はあります。)
最後に
3(+1)作品ご紹介させて頂きました。
1つ申し上げておきたいのは、
どれも漫画としてシンプルにお勧めできます!
気になった方は是非試し読みから!読んでみて下さい~!
少し話が逸れますが、全作品試し読みが当たり前に読めるのですね。。。
会員登録も無しに。便利な時代ですね。。。
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