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みなさんは、写真を撮りに行く時にどんな交通手段を使っているでしょうか?
車、電車、飛行機、徒歩…。撮影スポットによってその移動手段は様々ですよね。
写真を撮りに行くと言っても交通費がかかるので、特に一人で写真を取りに行く時には何かと費用が嵩みます。
特に1日に複数の撮影スポットを巡る場合は寄り道が多くなるので、駐車場代や電車代がその分増えていきます。
そんな時に使いこなしたいのが今回ご紹介する鉄道の「1dayチケット」です。
電車をはじめとした公共交通機関では、1日限定での乗り放題チケットを販売していることが多く、それを使えばその沿線上で様々な撮影を楽しむことができます。
今回は、鉄道1dayチケットで行く「夏の終わりから秋にかけて楽しみたい撮影スポット【京都編】」をご紹介します。
鉄道1dayチケットとは
観光客に対する利便性の向上や割引サービスを目的として各鉄道会社が発行しているお得な乗り放題チケットです。
チケットごとに乗り放題となる区間が決まっていて、改札を通した瞬間からその日の終電まで1日乗り放題となります。
指定された区間の中には、乗り降り自由な駅と一部降りられない駅が設けられていることもありますが、観光目的で提供されているためそのほとんどの最終目的地が撮影スポットと結びついていることが多いです。
また、チケットの最終地点からもう少し先に行けば別の撮影スポットへ行けるという場合は、追加で切符を購入すれば足を伸ばせるので、少ない追加料金で行くこともできます。
叡山電車・京阪電車1日観光チケット
大阪から京都の鞍馬・貴船エリアまでお得に移動できるチケットです。
京阪電車が発行、発売しています。
周辺の飲食店やお寺の優待を受けることも出来ます。(詳細は公式サイト)
販売価格
大人:2,000円
小児:1,000円
有効区間
京阪電車:京阪線全線、石清水八幡宮参道ケーブル 【乗り降り自由】
叡山電車:全線 【乗り降り自由】
チケットの名前から乗り放題区間が京都に限定されると思われるかもしれませんが、京阪電車全線が乗り放題となるため大阪の【淀屋橋】【中之島】から乗り放題が始まります。
そのため、大阪から京都へ撮影にいく際はこのチケットがあれば往復2,000円で1日中楽しめるのです。
京都は中心部だけでなく山奥へ行っても撮影スポットがたくさんあるので、大阪から京都の市街地を通り山深くまで移動できるこのチケットがあれば貴船エリア以外のいろんなスポットも回ることができます。
京都で1日撮影して回るなら買って損はないでしょう。
貴船神社
鞍馬・貴船1dayチケットで行くメイン観光地の一つである貴船神社。
ここは神社への入り口に朱い灯篭がずらっと並んだ階段があることで有名な場所です。
春には桜が咲き、夏には緑が生茂り、秋には紅葉が色づき、冬には一面の銀世界が広がる
年中通して四季を楽しめる名スポットです。
写真に縁を柱に合わせて切り取ると一気に額縁のような美しさを表現することができます。
貴船神社へ向かう道では川沿いを歩くのですが、ふと見下ろすと茶席があったりするので神社以外の細かいポイントも楽しめます。
〒601-1112 京都府京都市左京区鞍馬貴船町180
拝観料:無料
営業時間:6:00〜18:00
建仁寺
鞍馬・貴船1dayチケット2箇所目は「建仁寺」です。
1202年(建仁2年)に建てられたお寺で、京都最古の禅寺と言われています。
祇園四条で下車して徒歩約5分の好立地にあります。
非常に通いやすい上、天井画は観光客が多くても問題なく撮影できるので昼過ぎに立ち寄っても良いでしょう。
旅のスケジュールに組み込みやすい撮影スポットです。
建仁寺の中庭にある「潮音庭」は四方から眺められる枯山水の庭。
季節ごとに様々な表情を見せてくれます。
日差しがよく入るので、窓の影が廊下に映し出される姿も風情があります。
砂利で表現された見事な砂紋も見所の一つです。
離れの法堂には見事な天井画「双龍図」が描かれています。
天井を見上げてカメラを構え、シャッターを切ることで天井画を一枚の絵としてカメラに収めるというのもなかなか粋なものです。
〒605-0811 京都府京都市東山区小松町584
拝観料:600円
営業時間:10:00〜17:00
頂法寺(六角堂)
先ほどの建仁寺から六角堂までは徒歩25分の距離にあり、目と鼻の先です。
京都の街並みを楽しみながら向かうのが良いでしょう。
建仁寺から徒歩でアクセスできる頂法寺の六角堂。
このお寺は一時期SNSへの投稿で有名になったのですが、実は撮影場所は頂法寺ではありません。
頂法寺の隣にあるWEST18という建物の上から撮影したものです。
直接頂法寺へいくと六角堂のこの六角形の姿を収めることができないため、隣の施設から撮影することになります。
WEST18への入館自体は無料で、誰でも入ることができます。
全体的にモノクロな世界になるので、この六角堂の側を色鮮やかな傘をさした人が通りかかったら綺麗に見えそうですね。
WEST18
〒604-8161 京都府京都市中京区堂之前町254
入場料:無料
営業時間:10:00〜19:00ごろ
京都大原 – 宝泉院
京都編最後に訪れるのは、京都市左京区大原にある「宝泉院」です。
出町柳から京都バスで大原まで片道440円の追加料金で行くことができます。
宝泉院は、柱を額縁に見立てて園庭を鑑賞する「額縁庭園」としても有名で、大原の山奥へと続く竹林や樹齢700年を誇る巨大な五葉松が見ものです。
拝観時間は9:00から17:00までとなり、朝一番にくると人気のない宝泉院を撮影することができます。
外から入ってくる光が陰影を生み出し、風情のある写真がたくさん撮れる場所です。
中に入るとお抹茶とお茶菓子をいただくことができます。
涼しい風に当たりながら額縁庭園を眺め、お抹茶とお茶菓子をいただくひとときは撮影を忘れてしまいそうになるほどゆったりとした時間になります。
2面の額縁はそれぞれ五葉松と竹林に分かれており、一度で二度楽しめる空間です。
どちらを前にしても思わず「おぉ…」と感動の声が漏れてしまいます。
宝泉院を後にするとき、緑に囲まれた道を戻るのもまた風情があります。
なんでもない通り道すら写真として映える、深い魅力を持った場所です。
〒601-1241 京都府京都市左京区大原勝林院町187
拝観料:800円
営業時間:9:00〜17:00
南禅寺
南禅寺は蹴上駅から徒歩10分ほどにある寺院です。
中でも水路閣はよくドラマの撮影でも使用されるほど有名な場所で、寺院そのものよりもインパクトがあります。
観光客が非常に多い場所なので、ゆっくり撮影しようと思うとかなり朝早くに行った方が良いでしょう。
〒606-8435 京都府京都市左京区南禅寺福地町86
拝観料:水路閣は無料
営業時間:8:45〜17:00
宇治・伏見1dayチケット
大阪と京都を繋ぐ1dayチケット。
京阪電気鉄道株式会社が発行しているものと、Osaka Metroが発行しているものの2種類があります。
慣れない人には少々分かり辛いですが、
撮影前後に地下鉄を利用する可能性のある方はOsakaMetro
お子様がいらっしゃる方、移動範囲が決まっていてお得になるのが確実な方は京阪
それぞれお勧めします。
◆料金
京阪:大人 900円 小児 450円
Osaka Metro:1,300円(大人のみ)
◆共通フリー区間
・京阪本線(石清水八幡宮駅〜伏見稲荷駅)
・宇治線(中書島駅〜宇治駅)
・石清水八幡宮参道ケーブル
◆京阪のみ
往復区間(区間内の途中下車不可)
・淀屋橋駅〜橋本駅
・中之島線全線
・交野線全線
◆Osaka Metroのみ
フリー区間
・Osaka Metro:全線
・大阪シティバス:全路線(大阪シティバスの規則等で定める路線を除く)
往復区間(区間内の途中下車不可)
・京阪電車:守口市駅~石清水八幡宮駅
◆各HP
宇治・伏見1dayチケット|おトクなチケット|電車・駅のご案内|京阪電気鉄道株式会社
宇治・伏見1dayチケット(Osaka Metro版)|Osaka Metro
チケットで移動できる区間は上記の通り。
フリー区間は乗り降り自由で、往復区間は途中下車不可です。
大阪にお住まいの方はOsaka Metroが全線乗り放題のOsaka Metro版を購入するとかなりお得に京都まで行くことができます。
(図の都合上御堂筋線しか表記していませんが、Osaka Metroは全線乗り放題となります。)
大阪から車で京都まで行こうと思うとガソリン代や高速代、駐車場代などで往復1万円くらいかかることも多いので、往復1,300円で済むのはありがたいですね。
これからご紹介するスポットは先ほどの「叡山電車・京阪電車1日観光チケット(大人2,000円)」でも行けますが、宇治・伏見エリアのみを目的とする場合はこちらのチケットの方が安いので目的地に合わせてお選びください。
伏見稲荷大社 千本鳥居
宇治・伏見1dayチケットでいきたい撮影スポット1箇所目は「伏見稲荷神社」です。
いきなりチケットの最終地点ですが、この神社は早朝から入ることができるためまず最初に訪れたい場所となります。
千本鳥居が有名で、朝8時ごろになると外国人観光客も増えるため、人気のない鳥居を撮影するためには早朝に来る必要があります。
見事な朱色の鳥居が続く道は緩やかな参道のイメージですが、実は軽い登山のような労力を覚悟しておきたい場所でもあります。
もちろん、途中で引き返すこともできるので観光広告でよく見かける参道を歩いて写真を撮りたいだけなら非常に楽に済みます。
しかし、実際にはその先がとても面白いので、せっかくなら上へと登ってみてください。
上へ上へと登っていくと、小さな鳥居がたくさん飾り付けられた場所に出会ったり、狐の像が至る所にあって撮影ポイントが非常に多いスポットです。
京都といえば秋が見頃という印象がありますが、この伏見稲荷大社では朱色の鳥居と苔深い緑色の相性もよく、年中楽しむことができます。
〒612-0882 京都府京都市伏見区深草藪之内町68
拝観料:無料
営業時間:24時間
宇治エリア
宇治エリアには宇治駅とその手前の八幡宮山上に合計4つの撮影スポットが点在しています。
どのスポットも駅から徒歩10分ほどと近い場所にあり、歴史のある寺院が多く集まっている場所ですので、たくさんの花と寺院の美しさを季節と共に楽しむことができます。
宇治エリア① 三室戸寺
三室戸寺は毎年6月ごろに紫陽花が見頃を迎える「あじさい園」が有名な寺院です。
梅雨の季節に鮮やかな花を咲かせる紫陽花に包まれて落ち着いた空気を味わうことができます。
〒611-0013 京都府宇治市莵道滋賀谷21
拝観料:
平常 大人500円 小人300円
あじさい園開園期間中 大人800円 小人400円
あじさいライトアップ 大人800円 小人400円
つつじ園開園期間中 大人800円 小人400円
営業時間:
8時30分~16時30分(4月1日~10月31日)
8時30分~16時00分(11月1日~3月31日)
※拝観・納経最終受付は閉門30分前
※12月29・30・31日は休み
宇治エリア② 宇治上神社
宇治上神社は世界文化遺産にも指定されており、日本最古の神社と言われています。
源氏物語とゆかりの深いこの場所は、開運や学問の神様と言われていてご利益があるとされています。
宇治エリアへ立ち寄った際は是非一度覗いてみてください。
〒611-0021 京都府宇治市宇治山田59
拝観料:無料
営業時間:7:00〜16:30
宇治エリア③ 平等院
平等院といえば10円玉の裏に描かれた建物や1万円札に描かれた鳳凰としても有名な文化遺産です。
1053年に建設され、約1,000年の歴史があります。
見所はなんと言っても水面に反射する鳳凰堂の圧巻の姿です。
天気の良い日を狙っていくと青空と朱色の建物のコントラストが非常に美しく幻想的な写真を撮ることができるでしょう。
〒611-0021 京都府宇治市宇治蓮華116
拝観料:大人600円、中学生400円、小学生300円
営業時間:
庭園 8:30〜17:30
鳳凰堂内部 9:00〜15:50
宇治エリア④ 石清水八幡宮
石清水八幡宮が位置するのは男山という山上。
石清水八幡宮駅からケーブルカーに乗り換えて山を登った先にあり、山全体を境内としています。
建物の外観が非常に美しく、至る所にディテールの細かい鶴や天人などの彫刻が施されています。
マクロレンズを持ち込んでひとつひとつ写真に納めていけばかなりリアルな彫刻の写真が撮れそうですね。
〒614-8588 京都府八幡市八幡高坊30
拝観料:無料
営業時間:8:00〜17:00
撮影にも普段のお出かけにも最適な1dayチケットを活用しよう
今回は、鉄道会社が発売している1dayチケットを使って行く撮影スポットの京都編について紹介しました。
1dayチケットは観光客を呼ぼうと各鉄道会社が考えて作ったものなので、普通に電車を使うよりもお得にいろんなところへ行くことができます。
撮影だけでなく、少し早めに切り上げることで地下鉄乗り放題を駆使してカメラのメンテナンスに行ったりお買い物へ行ったりすることもできるので、何かと便利です。
せっかくの1dayチケットなので早朝から出発していろんなところへ旅に出かけてみてくださいね。
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