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コスプレに欠かせないウィッグ。
種類もさまざまで、そのセットも楽しみのひとつですよね。
でも、
「思ったよりテカテカしてる……」
「もう少し見栄えがよくしたいけど、やり方が……」
なんて思ったこともあるのではないでしょうか?
今回は、できる限りテカリを抑え、
自然な毛流れを演出するために筆者が行なっているセットの方法をご紹介します。
加工ビフォーアフター
実際に手順を紹介していく前に、
この記事のテクニックを使って加工したウィッグのビフォーアフターをご覧ください。
■BEFORE
■AFTER
※今回は、違いをわかりやすくするため特にテカりの強い100均のウィッグを使用しています。
どうでしょうか?
全体的にマットな質感になり、
まとまりと毛流れが表現できているかと思います。
ここに至るまでのステップを次から紹介していきます。
自然なウィッグのセット方法
ウィッグセット法① <下準備>柔軟剤漬け込み
筆者はまず、ウィッグを開封したらそのまま薄めた柔軟剤に漬け込みます。
※洗面器1つに対し、だいたい柔軟剤1~2mlぐらいでOKです。
漬け込む期間はウィッグの質感にもよりますが、
だいたい丸1日〜3日ほど。
今回のウィッグは特にテカリを抑えたいため丸5日漬け込みました。
この作業を行うことにより、
・表面に少しダメージが入ることでテカリを軽減
・ロングウィッグなどは絡まりにくくサラサラに
・袋の中でついたクセなどが取れる
といった効果が期待でき、この後のセットもしやすくなります。
ウィッグセット法② <カット>おすすめは「ヘアカッター」!
柔軟剤を洗い流し、ウィッグが完全に乾いてからカットに取り掛かります。
自然な毛流れをつくるため、おすすめなのが「ヘアカッター」。
参考商品:Frcolor ヘアーカッター(Amazonリンク)
※同タイプのものであれば、100均で買えるものでも十分に使えます。
使い方はカンタンで、クシのように髪をとかすだけ。
これだけで、すきバサミを使ったようなシャープな毛先をつくりつつ、
毛量を減らす・長さをカットすることができます。
もちろんハサミでカットしてもOKなのですが、
・毛先がパッツンのようになったり、不揃いになることがない
・毛先を細く、自然な毛流れをつくりやすい
ことから、筆者は大幅に量や長さを変える場合を除き、
ほとんどヘアカッター1本でカットを済ませてしまいます。
ウィッグセット法③ <カラーリング>ローライトの入れ方
どんなウィッグでも、必ず筆者が行っているのが「ローライト(影)」を入れること。
ざっくり入れるだけでも立体感や毛流れにかなり差が出るので、ぜひおすすめしたい工程です!
ウィッグにカラーを入れる(染める)のには、染料やヘアチョークなどさまざまな方法がありますが
筆者は主にイラストなどに使うコピックのバリオスインクをアルコールで薄め、筆塗りで行っています。
今回はブラウン系のウィッグなので、影に使う色は黒に近いブラウンを選びました。
適当な容器に数滴取り、同量~1.5倍ぐらいのアルコールで薄めます。
☆もちろん混色して使ってもOK!
通常のペンタイプでは混色や濃度の調整ができないため、バリオスインクの使用がおすすめです。
つむじのあたりから毛先に向け、放射線状に線を入れるように塗っていきます。
▲こんなイメージで影をつけていきます。
ローライトを頭頂部から放射線状に入れることで、
■つむじを暗くし、地毛のようにリアルな立体感を出せる
■毛の流れがわかりやすくなり、パッと見たときの見栄えがよくなる
などの効果が期待できます。
ウィッグセット法④ <仕上げ>質感をマットに加工する
カットや染色が完了したら、最後にテカりを消していきます。
まずはウィッグ全体に制汗スプレーを振り、
特にテカりの目立つ箇所にメイクで使うルースパウダーをスポンジなどで叩き込んでいきます。
※使用するスプレーやパウダーは何でもOKですが、
スプレーはパウダーインのもの、粉は無色のものを選んでください。
▼筆者が普段使っているものはこちら
参考商品:エージーデオ24 パウダースプレー(Amazonリンク)
参考商品:RCMA No Color Powder 3 oz(Amazonリンク)
ウィッグの色によっては少し白っぽくなってしまう場合もありますが、
クシでとかしたりワックスなどでセットしているうちに馴染むので、そこまで気にならないかと思います。
こんなときどうする?ケース別お悩み解決法
その他、筆者がよく行っている加工方法をケース別にご紹介していきます。
「頭頂部が盛り上がって見える!」
特にストレート系のウィッグで目立ちやすいのが頭頂部の盛り上がり。
このまま被ると、なんだか頭が長く見えてしまう……
そんなときは、思い切ってアイロンで頭頂部に熱を加えてしまいます。
【注意】必ず耐熱性のあるマネキンに被せて行ってください!
ウィッグは、人間の髪の毛と違い、熱が冷めるときに形が固定されるので、
熱を加えたらすぐに保冷材で冷やしていきましょう。
こうすることで、ドライヤーなどをあてるよりもさらに強力に盛り上がりを抑えることができます。
「ウィッグが思い通りの形にならない……」
ストレートヘア以外、ほとんどの場合はスプレーなどで固めてヘアスタイルを作っていくことになりますが、
ただスプレーをかけて自然乾燥させるだけだと、なかなか形が決まらないもの。
そんなときは、
あらかじめ作りたい形に手でひねり、
その形をキープしたままスプレー⇒ドライヤーの弱風で乾かす
といった工程を何回か繰り返しましょう。
▼繰り返し行うことで、手を放しても形がしっかりとキープされます!
最後に
今回はウィッグのセットについて解説させて頂きました。
ウィッグの作り方に正解はありませんが、
うまく決まるとそれだけでも撮影が楽しみになりますよね。
今回の記事が少しでも参考になりましたら幸いです!
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