電車でお得に風景撮影!鉄道1dayチケットを使いこなそう【和歌山・奈良編】

Photographer

[sc name=”tavishot” ]

前回ご紹介した「電車でお得に風景撮影!鉄道1dayチケットを使いこなそう【京都編】」の続編として、今回は【和歌山・奈良編】をご紹介します。

[sc name=”4735_kyoto_1day_ticket” ]

 

鉄道を使って行ける観光地、撮影スポットは京都だけではありません。和歌山と奈良にも有名な観光スポットがたくさんあり、歴史的建造物も多く残っています。

 

 

高野山1dayチケット

大阪と和歌山を繋ぐ1dayチケット。

Osaka Metro・南海・能勢電・阪急・阪神・山陽電鉄・北大阪急行と大阪の鉄道各社が共同で発売している乗り放題チケットです。

それぞれの鉄道会社版の高野山1dayチケットが販売されているので、ご自身のお住まいに合わせたものをお買い求めください。

 

【価格】

いずれも大人のみ

<Osaka Metro系>

Osaka Metro版      :3,100円

阪急版         :3,300円

能勢電版        :3,600円

北大阪急行       :3,250円

大阪モノレール版    :3,240円

 

<阪神系>

阪神版         :3,200円

神戸高速版       :3,300円

山陽電鉄版(山陽全線版):3,900円

山陽電鉄版(明石以東版):3,600円

 

【乗り放題区間】

≪共通≫

南海・高野線(難波~高野山、汐見橋~岸里玉出)

南海りんかんバスの高野山内路線(立里線、高野・龍神線、丹生都比売線を除く)

 

≪会社別≫

<Osaka Metro系>

・Osaka Metro版 ―Osaka Metro全線

・阪急版    ―Osaka Metro全線、阪急全線(神戸高速線は除く)

・能勢電版   ―Osaka Metro全線、阪急全線(神戸高速線を除く)、能勢電全線

・北大阪急行版 ―Osaka Metro全線、北大阪急行全線

・モノレール版 ―Osaka Metro全線、北大阪急行全線、大阪モノレール全線

 

<阪神系>

・阪神版         ―阪神全線(神戸高速線は除く)

・神戸高速版       ―阪神全線、神戸高速線(西代~阪神元町間)

・山陽電鉄版(山陽全線版)―阪神全線、神戸高速線(西代~阪神元町間)、山陽電鉄全線

・山陽電鉄版(明石以東版)―阪神全線、神戸高速線(西代~阪神元町間)、山陽電鉄(明石-西代間)

 

 

チケットで移動できる区間は上記の通り。

南海高野線の区間はどこでも乗り降り自由となります。

また各鉄道会社版のチケットについてはそれぞれの路線で乗り放題が追加となります。

 

極楽橋

高野山までの道のりは途中下車するところも特になくほぼ一直線に進んでいきますが、南海高野線の終着駅でもある「極楽橋駅」は降りてみると意外なほどに写真映えするフォトスポットとなっています。

 

この景色は極楽橋駅の構内から外を眺めた様子です。

駅を出てすぐこれらの景色が広がっています。

 

奥に見える朱色の橋が「極楽橋」です。

 

弘法大師によって開かれた聖地が高野山。

高野山全体がお寺の境内であり、そこはまさに聖域であるとされています。
そんな聖域と俗世の境界が、極楽橋だという言い伝えも残っている神秘的な場所です。

 

駅の作りもどこかジブリ感を醸し出す建築美。

そこに緑と秋には紅葉が折り重なって風情のある佇まいとなっています。

 

極楽橋を渡ったその先には「極楽の森」という山道が続いています。

その先に何があるのか、足を踏み入れてしまうと高野山へ登る時間がなくなってしまうのでこの時は断念しましたが、極楽の森を探検するために来てもいいんじゃないかと思えるほど、目を奪われてしまいました。

高野山

高野山は山全体が境内になっており、その敷地内には様々な撮影スポットが存在します。

高野山 名所一覧(公式HPリンク)

 

高野山駅から乗ることができるバスで移動することになるのですが、まずは一番の目玉スポットである「奥の院」を目指します。

 

高野山駅からバスで約30分で終着点の奥の院へ到着します。

 

奥の院へと続く参道を歩いていくといくつか小さなお寺を見つけることができます。

中へは入れないようなので、外観と通りの風景を楽しみながら先へ進みます。

 

木漏れ日の降り注ぐ参道を歩いていると背の高い杉の木に圧倒されてしまいます。

 

途中にはこのようにおめかしをした御地蔵さんもいて、少しユニークな一面も見つけられます。

 

この御廟橋(ごびょうばし)を渡った先にある一番奥の建物が「弘法大師御廟」です。

この橋を渡った先は聖域中の聖域と言われており、橋を渡った先から撮影禁止となっています。

 

奥の院での撮影はここまで。あとは自分の目に焼き付けてください。

水向け地蔵

奥の院を最深部まで進む途中に、水向け地蔵という地蔵があります。

多くの人が間違ってしまうようなのですが、ここは「水かけ地蔵」ではなく「水向け地蔵」なので、地蔵に水をかけてはいけません。

 

地蔵の前に設置された水で自分の手を清め、祈るのが正しいそうです。

 

引きで撮影してみると、仏の頭上に広がる色鮮やかな紅葉がとってもインパクトがあります。

観光客が非常に多いので、少し上をむけた構図を狙うと地蔵の上に広がる紅葉を後光のように見立てることができます。

金剛峯寺

引用|金剛峯寺公式サイト

奥の院からバスで少し戻り、金剛峯寺で下車します。

金剛峯寺は「総本山金剛峯寺」という場合、金剛峯寺だけではなく高野山全体を指すと言われる高野山の核となる寺院です。

 

引用|金剛峯寺公式サイト

寺内にも見所が多く、広角レンズを持っていくと室内撮影も非常に楽しめるでしょう。

根本大塔

高野山は全体が境内であり、至る所に寺院の建物があります。

根本大塔は、先ほどの金剛峯寺から徒歩数分歩いたところにあり、朱色を纏ったその巨大な外観は山の自然に溶け込み美しい風景の一部として佇んでいます。

 

背の高い杉の木がたくさん立っていて、木漏れ日が漏れてくるのも魅力ですね。

 

高野山は歩くとかなりの距離があるので、歩きやすいスニーカーなどで訪れることをおすすめします。

そこら中全てが撮影スポットといっても過言ではないので、ついつい歩きすぎて帰る頃には足が棒になることもしばしば。

 

もちろん奥の院からスタート地点の高野山駅までの往復はバスに乗って移動することが多いのですが、そのバスも混み合っていることが多く座ることができない可能性が高いので、荷物は軽く歩きやすい格好で行く方が良いでしょう。

奈良・斑鳩1dayチケット

奈良・斑鳩1dayチケットは、Osaka Metro・北大阪急行・京都市交通局・近鉄・京阪・泉北高速鉄道・奈良交通・南海・能勢電・阪急・阪神・山陽神戸市交通局・神戸電鉄・大阪モノレールが共同で発売している乗り放題チケットです。

それぞれの鉄道会社版の高野山1dayチケットが販売されているので、ご自身のお住まいに合わせたものをお買い求めください。

 

周辺の飲食店や社寺で受けられる優待券も付属しています。

参考:近畿日本鉄道公式HP『奈良・斑鳩1dayチケット』

 

【価格】

いずれも大人のみ

<OsakaMetro系>

OsakaMetro/シティバス:1,700円

北大阪急行      :1,870円

大阪モノレール    :2,430円

阪急         :2,100円

能勢電        :2,400円

 

<阪神系>

阪神         :1,900円

神戸高速       :2,100円

神戸電鉄       :2,700円

山陽(明石以東版)  :2,600円

山陽(全線版)    :2,900円

 

<その他>

京阪         :1,800円

南海・泉北高速    :2,100円

京都市交通局(地下鉄):1,700円

神戸市交通局(地下鉄):2,500円

 

【乗り放題区間】

≪共通≫

・近鉄難波線

・近鉄大阪線:大阪上本町駅~布施駅

・近鉄奈良線

・近鉄生駒ケーブル

・近鉄京都線

・近鉄橿原線:大和西大寺駅~筒井駅

・近鉄けいはんな線:長田駅~生駒駅

・奈良交通バス:奈良公園・西の京・斑鳩(法隆寺地域)フリー区間

 

≪発行会社別≫

<OsakaMetro系>

OsakaMetro/シティバス―Osaka Metro/大阪シティバス全線(IKEA・USJ線を除く)

北大阪急行      ―Osaka Metroの全線、北大阪急行線(南北線)

大阪モノレール    ―Osaka Metroの全線、北大阪急行線(南北線)、大阪モノレール全線

阪急         ―Osaka Metroの全線、阪急全線(神戸高速線を除く)

能勢電        ―Osaka Metroの全線、阪急全線(神戸高速線を除く)、能勢全線

 

<阪神系>

阪神      ―阪神全線

神戸高速    ―阪神全線、神戸高速全線

神戸電鉄    ―阪神全線、神戸高速線(湊川~阪神元町間)、神戸電鉄全線

山陽(全線)  ―阪神全線、神戸高速線(西代~阪神元町間)、山陽電車全線

山陽(明石以東)―阪神全線、神戸高速線(西代~阪神元町間)、山陽電車(明石~西代間)

 

<その他>

京阪         ―京阪全線(大津線、石清水八幡宮参道ケーブルを除く)

南海・泉北      ―南海/泉北高速全線(関西空港駅、高野山駅を除く)

京都市交通局(地下鉄)―京都市営地下鉄全線

神戸市交通局(地下鉄)―神戸市営地下鉄全線(北神線:新神戸~谷山間を除く)

 

 

 

チケットで移動できる区間は上記の通り。

近鉄線の区間はどこでも乗り降り自由となります。

また各鉄道会社版のチケットについてはそれぞれの路線で乗り放題が追加となります。

 

奈良公園

このチケットでの最終地点は近鉄奈良駅。

目的地は奈良公園です。

 

奈良公園は「鹿」のイメージが強く、たくさんの野生の鹿を撮影することができます。

早朝に行くと比較的観光客も少なく、落ち着いて撮影を楽しむことができます。

 

鹿は動きがゆっくりしていて温厚な動物なので、動物撮影の初心者でも十分綺麗に狙った写真が撮れるのでおすすめです。

 

奈良公園は敷地が広く高野山と同じくこのエリア内に撮影スポットがいくつも点在しています。

 

実は奈良公園は巨木の宝庫です。

こちらは奈良公園の奥地にたたずむ楠の巨木「鷺原道の楠」。

落雷に打たれてもなお倒れることなくそこに立ち続けている驚異の生命力を持つ巨木です。

 

雷に打たれて胴体は割れ、中が空洞になっています。

それでもなお葉を青々と繁らせて今でもここに立ち続けています。

 

奈良公園の内部には細く小さな木々の中にたびたびこうした一際大きく存在感のある巨木が姿を表します。

表面は苔に覆われて、こちらもまるでジブリの世界に迷い込んだかのような神秘さがありますね。

 

奈良公園(公式HP)

 

浮御堂

奈良公園の中にある、鷺池に浮かぶ六角形の御堂「浮見堂」

静かな水面に映し出される姿が美しく、訪れる人の憩いの場となっています。

 

早朝に来ると人の気配もなく、まるで時代劇のワンシーンのような黄金の景色を写真に収めることができます。

 

浮御堂(公式HP)

 

 

奈良公園には鹿、巨木、お堂と撮影ポイントがたくさんあり、敷地も広大なのでここだけで一日中楽しめる撮影スポットです。

大阪に住んでいる人は小さい頃に遠足で行ったきりになっているという人も意外と多くいるのではないでしょうか。

 

カメラを始めた今だからこそ、あの頃とは違った視点でいろんなものが見えてくる場所なので、是非一度訪れてみてください。

 

 

東大寺

 

東大寺といえば「奈良の大仏」としてあまりにも有名な場所。

特にこの大仏堂は創建から2度にわたって焼失、鎌倉と江戸時代に再建されたとされる歴史ある建造物です。

 

巨大な大仏を表現するために広角レンズを持っていくのもよし、望遠レンズでアップにして写してもインパクトがあります。

 

関西に住んでいる方であれば小学生の頃に遠足で行ったことがる人も多いでしょう。

大人になった今だからこそ、ファインダーを通してまた違った景色をみてみてはいかがでしょうか。

 

 

東大寺(公式HP)

〒630-8211 奈良県奈良市雑司町406-1

拝観料:600円

営業時間:

4月~10月:7:30~17:30

11月~3月:8:00~17:00

氷室神社

引用|奈良市観光協会サイト

春日野に氷池や氷室をつくり、稲作に重要な夏の天候を呪う祭紀を行ったのが始まりとされている神社。

春には見事な桜をみることができます。

 

 

氷室神社(公式HP)

〒630-8212奈良県奈良市春日野町1-4

拝観料:無料

営業時間:

4月~10月 6:00~18:00

11月~3月 6:30~17:30

春日大社

引用|春日大社ホームページ

 

春日大社は、奈良公園内にある神社で世界遺産の文化財に指定されています。

古くから結婚式場としても使用されることがあるため、外観も非常に鮮やかな朱色が美しい風情ある建造物です。

 

特に青空の澄み渡った快晴の日にいくと赤と青の対比が綺麗に見えるでしょう。

 

春日大社(公式HP)

〒630-8212 奈良県奈良市春日野町160

拝観料:500円

営業時間:

3月~10月 6:30~17:30
11月~2月 7:00~17:00

同エリア内で複数の撮影スポットを楽しむなら和歌山と奈良へ

前回ご紹介した京都編では乗り放題の道中様々な場所で下車して撮影を楽しむプランでしたが、今回の和歌山と奈良に関しては高野山と奈良公園といった一つのエリアの中にたくさんの撮影スポットが点在しています。

 

乗り物で移動するだけだと道中の美しい景色をみることができませんが、徒歩圏内で歩けるスポットであればメジャーな撮影スポットだけでなく横道逸れたところにいろんな発見ができそうですね。

 

もちろんこれからの紅葉の季節は真っ赤に色付く景色が見れるので、ゆったり歩きながら撮影を楽しんでください。

その他参考記事

[sc name=”4735_kyoto_1day_ticket” ]

[sc name=”4464_hukeishasinka_portrait” ]

[sc name=”4691_photo_album” ]

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

TOP