フィルムカメラの魅力【アナログでディープな一押しカメラ】

デジタルカメラや携帯カメラ。数あるカメラの中でも、今なおコアなファンを多く持つフィルムカメラ。

フィルムカメラは埃をかぶった時代遅れのカメラだとお思いですか?

カメラが好きで、写真を撮影する楽しみを知っているあなた、フィルムカメラを使わないなんてもったいない!

ディープな魅力が満載の、アナログカメラの魅力を探っていきましょう。

フィルムとデジタル 表現力の違い

フィルムとデジタルの写真を見比べた時、フィルムの写真に懐かしさや安らぎを感じる人は多いのではないでしょうか。

 

それは、フィルムで撮影したアナログ画像は、人間の視覚により近い表現だからです。

視界の中心に合っているピント、集中したところはクリアに、それ以外のところはそれなりに写っている画像は、目に優しい印象を受けます。

 

 

 

にじみや粒感といった雑味が魅力

フィルムで受けた光は、

カラーフィルムではR(レッド)G(グリーン)B(ブルー)、
モノクロフィルムでは低感度層・中感度層・高感度層

に分けて粒子で捉え、綺麗な丸ではなくシミのような小さな不規則な粒で表現されます。

 

この小さな不規則な粒が、フィルム特有のザラつきやエッジをにじませる効果を生むのです。

 

実際に、デジタルデータをPhotoshopでフィルム調にする場合

・ノイズで粒状感を出す

・少しぼかす

・彩度を落とす、もしくは色調を特徴のある色味(グリーンやマゼンタ)寄りに調整する

・コントラストをつける

・画像の淵を暗くする

と、クリアな画像をわざわざ粗くする加工を施します。

 

フィルムのアナログ画像は、ともすれば粗さとなってしまう、にじみや粒感といった雑味でさえ味方につけ人を魅きつけるのです。

ラチチュード(露光寛容度)の広さ

「ネガフィルムは露出オーバー(絞り、シャッタースピードの設定によって写真が明るすぎてしまうこと)に強い」といった意見が聞かれます。

しかし、いくらフィルムのラチチュードが広いといえど、調整することを前提に撮影された現在のRAWデータ技術にはかないません。

 

適性な露出で撮影するのが一番なのですが、許容範囲を超える写真の中に偶然、発見のある写真が撮れてしまうことがあるのがフィルムの良さです。

ゆえに、失敗したと思われる写真に対する寛容さという点では、デジタルにはない懐の深さがフィルムの良さともいえるでしょう。

偶然を楽しめるユルさ

そもそも一眼フィルムカメラは中古でしか手に入らないため、きちんと動作して像が残せるだけで奇跡です。

そんなアナログカメラにシャープさやクリアさを求めるなんて、野暮というものでしょう。

 

手ブレや被写体ブレは日常ですし、それもまた表現のひとつであり楽しみのひとつなのです。

今、あなたの手元にあるカメラは状態も個性も唯一無二のものです。カメラと一期一会の関係が築けるのも、フィルムカメラだからこそといえます。

カメラの基礎がつまっているフィルムカメラ

アナログのフィルムカメラにはオートフォーカスもついていなければ、手ブレ補正もついていません。

デジタルカメラは多くのことをカメラがサポートしてくれるため、撮影者はシャッターを切るタイミングに集中することができます。

デジタルカメラとは対極にあるフィルムカメラの楽しみ方を見ていきましょう。

フィルムカメラは光を読むことから始まる

フィルムカメラで撮影する際、まずは条件に合ったフィルムとレンズを装着し、光の具合に合わせてシャッタースピードと絞りを決めます。

 

使い慣れてくると「このくらい」という値が感覚としてわかるのですが、はじめてフィルムを使う人にはサッパリわかりません。

 

フィルムが主流だった頃は、箱や説明書に「大まかな条件ごとのシャッタースピードと絞り値の目安」が記載されていました。

 

 

ところが、残念なことに最近は記載されていません

 

しかし安心してください。スマホアプリで露出計をダウンロードすることができます。

 

目に見えている景色がどのくらいの明るさなのか、数値として認識することで、感覚を鍛えることができます。

アナログだけに絞りとシャッタースピードの関係が顕著に現れる

デジタルカメラの場合、絞りとシャッタースピードが適性な値でなかったとしても、撮影後すぐ液晶モニターで確認して補正することが可能です。

 

ところが、フィルムカメラは現像して写真に焼き付けるまで、どのように撮影されたのかを確認することができません。

現場で修正することができないので、始めは手ブレ、被写体ブレはもちろん、アンダーやオーバーな写真を量産してしまうことになります。

 

しかし、フィルムカメラを初めから上手に使いこなせる人はいません

 

あきらめずに練習を重ねることで、失敗を上達する楽しみに変えていけることでしょう。

シャッターを切るまでの流れが感覚的に身につく

ISO感度オート・プログラムオート(絞り優先・シャッター優先)・オートホワイトバランス・オートフォーカス・手ぶれ補正

デジタルカメラは、ざっとあげただけでこれだけの動作をサポートしてくれます。

 

しかし、フィルムカメラはフィルムの装填に始まり、これらの動作をすべて自らの手で行う必要があります。

 

当然、慣れるまでには時間がかかります。ところが、フィルムカメラに慣れた後にデジタルカメラを使用してみてください。

 

鍛えられた感覚と自信を、身をもって感じることができるでしょう。

アナログ写真を楽しみたい方へのおすすめモデル〜洗練されたギミックと個性を楽しもう〜

せっかくフィルムカメラを楽しむのであれば、コンパクトカメラではなく、一眼タイプに挑戦してみましょう。

 

メカ特有の手触りと重み、単純かつ精巧なギミックを堪能することができます。

OLYMPUS社製 OM-2

オールドカメラらしいフォルムと手触りを兼ね備えたOM-2は1975年に発売され、絞り優先AEを取り入れたことにより格段に撮影しやすくなりました。

 

 

操作に電池が必要ない、機械式カメラの最終モデルということで人気があり、有名なのはOM-3なのですが、生産数が少なく高価です。

 

時代を感じる重めのシャッター音が魅力のOM-2ですが、製造年が古いことから、使用前には動作確認を始め、モルト(スポンジ部分)の劣化やシャッター幕の粘りがないかを確認しましょう。

Nikon社製 F3

テレビ画面に映る、懐かしの記者会見会場で必ず映し出される大量のF3。報道関係者ご用達カメラであるF3は、Nikonのフィルムカメラ黄金期を支えたフラッグシップモデルです。

 

 

報道カメラマンたちがこぞって手にした理由は、約20年間ものあいだ生産され続けた完成度の高さと、現場のぶつかり合いにも耐えられる頑丈さ

 

そして万が一、電池がなくなっても1/90でシャッターが切れるという、緊急時にも対応できる周到さが相棒としてふさわしかったからといえます。

Leica社製 M6

フィルムカメラ愛好家が一度は憧れるLeicaは、ドイツが世界的に誇るカメラです。

 

 

無駄のないシャッター音は、静寂を遮ることなくその場に馴染むスマートさを兼ね備え、直感的なレンジファインダーの中には、「空間を切り取る」という表現がピッタリなアナログな世界が広がっています。

 

Nikon F3が「動」のカメラならばLeica M6は「静」のカメラといえるでしょう。

まとめ

「記録としての映像を残す機械」という点では、デジタルもフィルムも同じカメラです。

しかし、フィルムカメラの世界へ足を踏み入れたとき、その表現方法や目指すものは、まったく異なるものだと気付くでしょう。

写真という作品を残すとき、あなたが手に取るカメラはデジタルとフィルム、はたしてどちらでしょうか。

 

【フィルムの魅力】

 

人の目が見る世界に近いことと、にじみや粒感といった雑味が魅力につながっている

偶然も味方につける寛容さを持っている

 

【フィルムカメラの魅力】

 

カメラの基礎が感覚的に身につく

失敗はするもの。あきらめずに使い続けることで上達する

 

【フィルムカメラのおすすめモデル】

 

・オールドカメラらしいOLYMPUS社製 OM-2

・力強さと耐久力が特徴のNikon社製 F3

・洗練された外見と精巧さが魅力のLeica社製 M6

参考記事

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ポートレート撮影場所探索

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sabi-seiji

sabi-seiji

瀬戸内海に浮かぶ島で写真館を経営している夫・子供2人・ボタンインコと暮らしている。 主婦ライター、ときどきサブカメラマンとして任務に着く傭フォトグラファー。相棒はCanon EOS-1D X。 通常はフォトレタッチ・デザイン担当。 ヘアメイク・着付けを上達するべく奮闘中。

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瀬戸内海に浮かぶ島で写真館を経営している夫・子供2人・ボタンインコと暮らしている。 主婦ライター、ときどきサブカメラマンとして任務に着く傭フォトグラファー。相棒はCanon EOS-1D X。 通常はフォトレタッチ・デザイン担当。 ヘアメイク・着付けを上達するべく奮闘中。

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