フリーでのモデル派遣サイトに登録したり、モデル事務所に所属したりすることでファッションモデル(以下「モデル」と省略します)としての活動をスタートしたものの、普段の記念撮影のポーズとは異なるモデルポージングに悩むものです。
どんなポージングをするとクライアントに満足してもらえる作品が完成するでしょうか。
初めてのモデル仕事では、カメラを向けられるとポージングのイメージがわからず、緊張して固まってしまうこともあるかと思いますが、自宅でポージングの練習をし、体に覚えさせると当日戸惑わずに済むことでしょう。
今回はモデルになりたてでもすぐにモデルポージングができるように、ポージングの基本の動きと注意する点についてご紹介していきます。
モデルのポージングとは
モデルポージングは、『いかに身に纏った商品を魅力的に映し出せるか』がポイントです。
商品を着てただ立つのではなく、ポージングすることで写真に動きをつけ、『買い手に商品の魅力を伝えやすくするため』のものです。
モデルの仕事はたくさんありますので、クライアントの意向によってもポージングは異なってきます。
臨機応変に動きがとれるようにスタンバイしておく必要があります。
そのためにはきちんと自宅で鏡の前に立ち、ポージングの練習をして柔軟な動きを身につけておきましょう。モデルのポージングが必要な種類は大きく分けて2種類です。
①写真撮影で画像としてポージングする
②ショーで音楽に合わせてポージングする
いずれも、商品が魅力的に見えるように体や手足を使ってポージングします。
どんなジャンルの仕事を与えられても順応に動きがつけられ、かっこいいポージングができるように学んでいきましょう。
日々の練習が糧となり仕事に生かせます。
自宅にいながら習得できる手軽さがありますので、ぜひ実践してモデルとしての活動の幅を増やしていきましょう。
モデルになっても誰も教えてくれない?
モデルになると毎月1~2回のレッスンを受けますが、ポージングのレッスンは行われません
モデルとしてスタートする世代(10代~20代前半)にウェディングショーの仕事が多い為、ウォーキングのレッスンが多く行われ、ポージングのレッスンは行われていない背景があります。
そのため、ポージングについては自分で学び練習し覚えていく必要があります。
間違ったポージングを身に着けてしまうと、修正する時間がかかってしまいますので正しいモデルポージングの基本を学ぶことが大切です。
ファッション雑誌に出てくるモデルのポージングを参考にして自分のポージングとしての動きができるように習得していきます。
このときカジュアルな服装やフォーマルなど『衣装のジャンルによって、モデルの表情や動きの違いがある』ことも覚えておきましょう。
モデルのポージングで必要なことは、緊張で力を入れすぎないことです。自然な動きができるようにリラックスが必要です。
自然な動きとは、日常で私たちが取り入れている仕草のことです。
カメラの前だからと気負いせずに普段使っているような動作がポージングに生かせると自然で、違和感ない作品が完成できます。
カメラを前に固くならないためにも、普段からモデルポージングの動きを身に着けておき、体が覚えていればサッとこなすことが可能となります。
体のラインがわかりやすい服装がベストですが自宅で鏡の前に立って、ポージングの練習をしてみましょう。
モデルポージングをかっこよく決める3つのポイント
ポージングとは、商品をいかに魅力的に引き出すかのエッセンスであり、モデルが主役ではありません。
自分を良くみせようとする考えではなく、商品を宣伝するための動くマネキンだと認識します。
多くのポージングにも共通する3つの重要なポイントがありますので順番にご説明していきます。
体の軸をずらさない
『頭は天井から糸で吊るされている操り人形』のような状態をイメージします。
猫背ではなく正しい姿勢を作ることがポイントではありますが、軸をきちんと持っておかないと動作がぶれてしまいます。
カメラのアングルから外れてしまい商品の魅力が伝わらなくなってしまいますので、お腹にグッと力を入れ、姿勢を正しながらポージングをつけていきます。
軸が決まっていれば、動きをつけてもカメラマンはシャッターを切りやすくスムーズな撮影をすることができるでしょう。
また、カメラマンに撮影してもらってこそモデルの仕事が成立しますので、カメラマンから仕事がしやすいなと思ってもらえるように、カメラのアングルを保てる移動距離を意識します。
移動は30㎝以内にし、ポーズすることでカメラマンがピントを直さずにスムーズにシャッターを切ることができるでしょう。
難しい点ではありますが、体が固くなりすぎず頭と天井が水平となっていることを意識しながら手や足に動きをつけてポージングをしていきます。
どんなシチュエーションであっても軸は重要です。
軸を定めているからこそ、さまざまなポージングを作ることができかっこよく決まるのです。
体に角度をつけていく
カメラに向かう顔の角度を少し変えただけでも、表情は異なります。
体をひねるや足を交差したり、歩幅を変えることやつま先の向きに変化をつけるだけでも印象が変わります。
こういった微調整するだけでもポージングのイメージは変わりますので、シャッターチャンスのたびに変化をつけていきます。
顔の表情も同じで、歯を見せる笑顔と口を閉じた表情は違った印象になります。ポージングの切り替えるポイントは目線をカメラから外して一旦リセットすることです。
ずっとカメラを見てポージングを行っていると、一定の流れのまま撮影が進んでいきマンネリ化したポーズになりますので、1シャッターずつの切り替えをするためにも目線を外します。
再度カメラ目線にすることで新しいポージングをセッティングできます。
頭でストーリーを描く
体を動かすだけではなく、ポージングには頭も使います。
『今撮影している商品を買いたいと探している人は、どんなシチュエーションで買おうと思っているのか、どこへ行こうと計画しているか』を想像します。
水着ならデートや家族で水遊びを楽しみ、大きく口を開けた笑顔で元気なイメージが合うでしょう。
反対に喪服の撮影で笑顔はおかしいですね。
情況に合わせて、表情づくりやポージングを考えることが重要です。
モデルに求められていることは商品を欲しいと思っている人の懸け橋となるように、撮影を通してではありますが商品の魅力を存分に引き出し、これが欲しい!と思わせることです。
きちんとマッチしたポージングを作ることで、最高の作品となり商品が生きることになるのです。
そのためには自分が実際に商品を吟味している立場であると置き換えてみると、想像しやすいでしょう。
どんな表情とポージングしているモデルさんから買いたいかを考えて、行動に移していくとナチュラルなポージングが作れます。
まとめ
モデルの仕事は自分が主役ではなく、商品を引き立たせるためのマネキンとして動きを繊細に作ることが目的です。
商品のイメージを頭で考え、使う人のイメージをして撮影に臨みましょう。
自宅の鏡に立てばポージングの練習ができますが、スマホで撮影しておくことは、自分のポージングを分析するためにもいいでしょう。
客観的にスマホ画面から見ることで、どのポージングで体のラインや自分の表情がどう見えるか見直しができます。
また保存をしておくことで、ポージングのバリエーションを増やすために、次は手をもう少し上げてみようなどの参考にもなります。
モデルは素敵な商品を身に纏って撮影してもらえる華やかな職業でもありますが、いかに商品アピール上手になれるかがポイントであり女優のように演じる力も備えることも必要です。
日々の努力がポージングを上達させるのです。
参考記事
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